徳島県内の2014年の旅券(パスポート)発行件数は1万2695件で、過去10年で最少だった前年を458件(3・5%)下回り、4年連続で減少したことが、県のまとめで分かった。外務省の調査では東京都と沖縄県を除く45道府県で減少しており、円安傾向の継続を背景に海外渡航者が減少しているとみられる。

 年齢別の発行件数は、20代が最も多く3108件(前年比9・2%減)。次いで30代2128件(0・3%増)、50代1592件(6・8%減)、40代1534件(0・9%減)、60代1440件(2・0%増)となっている。

 月別でみると、1月が最多で1258件、最少は11月の790人。性別では男性が5754件、女性が6941件だった。

 全国平均は2・6%減で、合計発行件数は321万845人。東京が1・3%増の53万1802人、沖縄が2・7%増の3万1279人だった。

 県内の過去10年間の発行件数をみると、団塊世代が退職期を迎えた06年の1万8862件をピークに1万5千~1万8千件台で推移。12年は尖閣諸島の国有化、13年は円安や中国・韓国との歴史問題の影響などがみられ、減少傾向が続いている。