合同公演を前に、オンラインで明樹さんと打ち合わせる丸山さん(左)と清水さん=徳島市秋田町2の「アトリエくま」

合同公演を前に、オンラインで明樹さんと打ち合わせる丸山さん(左)と清水さん=徳島市秋田町2の「アトリエくま」

 作家・作詞家の森浩美さんが主宰する都内の劇団「家族草子」と、徳島県内の劇団「まんまる」による合同公演が11月5、6の両日、藍住町総合文化ホールで開かれる。「家族」を主題に据えた森さんの小説を脚本にし、台本を持ったまま演技するという、朗読と芝居を融合させた独特のスタイルを披露する。

 家族草子から9人、まんまるからは座長の丸山裕介さん(40)=徳島市秋田町2、自営業=と、劇団員の清水宏香さん(41)=同所、フリーアナウンサー=の2人が出演する。上演するのは森さん著「家族の見える場所」(双葉文庫)所収の「後出しジャンケン」と「家族の言い訳」(同文庫)所収の「おかあちゃんの口紅」の2本(各約40分)。脚本も森さんが手掛けた。

 家族草子は2012年に旗揚げ。全国を巡回して森さんの小説を脚本にした舞台を上演している。19年は延べ20カ所で開催したが、20、21年は新型コロナウイルス感染拡大に伴って数カ所にとどまった。今年9月から再び活動を本格化させている。

 16年に香川県坂出市で開かれた演劇のワークショップ「演劇大学」に丸山さんが参加した際、家族草子の女優、明樹(あかぎ)由佳さんが講師を務めていた縁で親交があり、合同公演をすることになった。

 「後出しジャンケン」は、幼い頃に母親を亡くし苦労してきた姉妹が、妹の結婚式の前夜に語り合う。清水さんは母親を演じる。「おかあちゃんの口紅」は、入院した母の検査結果を聞きに行った長男が、病室の前で母の会話を立ち聞きし、思いをはせる物語。丸山さんは医師、清水さんは長男の妹を務める。

 2人は脚本を読み込んで過去の上演映像を確認したり、オンラインで明樹さんと打ち合わせしたりしている。11月1日から家族草子の坂出公演に合わせて坂出に出向き、本番に備える。

 丸山さんは「小説では会話以外の叙述になっているところを出演者のせりふにしており、小説とは別の魅力がある。平面の小説が、立体的に立ち上がるのを味わってほしい」と呼び掛けている。

 上演は、5日が午後1時と午後5時。6日は午後2時。各回30席。チケットは一般2500円、大学生以下1500円、未就学児は無料。

 6日午前10時から、家族草子の団員が講師になって参加者が朗読と芝居の融合を体験するワークショップがある。無料。定員20人程度。いずれも問い合わせは劇団まんまる、電話050(5359)4043。