来年3月に卒業予定で就職を希望している徳島県内の高校生と大学生の就職内定率は、10月末時点で高校生80・5%、大学生51・0%となり、いずれも過去5年の同期比で最も高かったことが、徳島労働局のまとめで分かった。労働局は、景気回復を背景に企業の採用意欲が高まっていることが内定率向上の要因とみている。
労働局によると、高校生の就職希望者1393人(前年同期1464人)のうち1122人(1117人)が内定を得た。過去5年の10月末時点で最高だった14年の76・3%を4・2ポイント上回った。
県内での就職希望者は1092人(1117人)で、内定者は842人(810人)。県内の各ハローワークが受理した求人数は1851人で、前年同期と比べて208人増えた。
徳島、鳴門教育、徳島文理、四国の4大学では就職希望者2206人(2149人)のうち、内定したのは1125人(954人)だった。過去5年の最高は14年の44・4%。大学生は自己申告のため、この時期の内定率は実際より低めに出る傾向がある。
全国の事業所から各大学に寄せられた求人数は26万7066人に上り、前年同期より3万7689人増となった。