阿南市上中町の中野島小学校の5、6年生60人が、広島市の市民団体から分けてもらった「被爆桜」の苗木を植えた。
児童を代表して6年生5人が、校舎近くにある同校の畑に掘った穴に、1メートルほどに育った苗木を入れ、根元に土をかぶせた。
「被爆桜」は、原爆が投下された広島市の爆心地から約1キロ離れた場所にあったソメイヨシノで、苗木は接ぎ木で育てられた2世。6年生が10月に修学旅行で広島を訪れた際、被爆樹木を守り育てる活動に取り組む市民団体「グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ」から、苗木をもらっていた。
6年の川田龍樹君(12)は「桜が中野島の平和の象徴となるように大切に育てたい。何年後かに花が咲くのを楽しみにしている」と話した。