車の運転方法をめぐってトラブルになったドライバーに暴行し、けがを負わせたとして、徳島県警が18日、那賀署の30代の男性巡査長を傷害の疑いで徳島地検に書類送検したことが関係者への取材で分かった。巡査長は同日付で戒告の懲戒処分を受けた。
 
 県警によると、巡査長は11月上旬の午前8時40分ごろ、吉野川市鴨島町の国道で乗用車を運転中、阿波市の60代の無職男性の軽乗用車が脇から割り込んできたとして立腹。互いに国道沿いに車を止めて口論となり、巡査長が男性の右腕をつかんで引っ張るなどして軽いけがを負わせた。

 巡査長と男性は顔見知りではないが、この直前に近くの市道から右折しようとしていた巡査長に、すぐ後ろを走行していた男性がクラクションを鳴らしていたという。この日、巡査長は休日だった。

 巡査長は県警の調べに対し「反省している。警察の信用を失墜するような事案を起こし申し訳ない」と話している。

 県警監察課は「犯罪を取り締まるべき警察官がこのような行為をしたことは誠に遺憾だ。職員の指導を徹底していきたい」としている。