阿南市宝田町梅の本の密蔵院で20日、師走恒例の「大根焚き供養」があった。地域住民らが境内で煮込まれた熱々のダイコンを食べ、無病息災や家内安全を願った。
地元総代11人が77本のダイコンを持ち寄り、境内に用意した直径1メートルの大鍋で煮込んだ。参拝者が次々と訪れ、ゆずみそと一緒に味わっていた。
同町川原の渡川晄弘さん(75)は「いつもながらの味でおいしかった。来年1年、健康に暮らせると思う」と満足そうだった。
大根焚き供養は仏教ゆかりの行事で、境内で煮たダイコンを食べると病気にならないとされる。密蔵院は約30年前から続けている。