新聞を教育に活用する方法を考える第23回NIE全国大会(日本新聞協会主催、岩手日報社など主管)は27日、盛岡市のいわて県民情報交流センター・アイーナで、小中高校と特別支援学校の17校が公開授業と実践発表などを行い、閉幕した。教員や新聞関係者は、実践的なNIEの取り組みについて考えた。

 6年生31人が参加した盛岡市本宮小は「命を守る ふるさとを守る」と題した授業を公開。「夜の避難行動」や「弱者の避難対策」など新聞記事から読み取った災害時の問題点について班ごとに解決法を考え、発表した。

 児童からは「夜間でも無事避難できるように夜の訓練も大切」「助けが必要な人や危険な場所を日頃から知っておく」など具体的な提言が続いた。

 大会には、徳島県から教員ら6人が参加。鳴門教育大付属中の橋本理沙教諭は「新聞で国語力や学ぶ意欲が高められるのを再認識した。授業で活用したい」と話した。

 次回は来年8月1、2の両日、宇都宮市で開かれる。