徳島県内の旅行代理店で、年末年始の旅行商戦が終盤を迎えている。今季は曜日配列が悪く、パリのテロ事件など海外情勢悪化の影響もあって、国内旅行の動きが目立つ。海外旅行では、徳島阿波おどり空港の旅客ターミナル移転5周年を記念してチャーター便が出るハワイが人気だ。
新年は三が日が金、土、日曜で官公庁の休み(12月29日~1月3日)と重なり、連休は短め。JTBがまとめた年末年始(12月23日~1月3日)の旅行動向によると、総旅行人数は前年比0・2%増の3058万8千人で過去最高だが、国内旅行者2996万人(前年比0・3%増)に対して海外旅行者は62万8千人(同4・3%減)と、国内志向が見て取れる。
エアトラベル徳島(徳島市幸町1)によると、国内旅行は定番の北海道や東京が人気で、それぞれ前年同期比10%増。3世代や親子連れでの問い合わせが多い。担当者は「近場の近畿や中国地方は今からでも間に合う」と勧める。
西日本旅行(同市東船場町2)は、日帰りバスツアーを売り出している。ユニバーサルスタジオジャパン(大阪市)で閉園まで遊べるものや、なんばグランド花月(同)で「初笑い」を楽しめるものなど関西方面の企画に次々と予約が入っている。
徳島阿波おどり空港とハワイのホノルル空港を結ぶ全日空(ANA)のチャーター便はANAセールス(東京)とエアトラベル徳島が販売。30日に徳島を出発し、1月4日に帰国する。エアトラベル徳島は自由プランとオアフ島の観光地を巡るバスツアー付きプランを用意。申し込み締め切りは22日正午で「定員の6割余りが埋まっている。早めの予約を」と呼び掛けている。