真剣な表情で入山式に臨む児童=つるぎ町貞光の東福寺

 つるぎ町貞光の東福寺で28日、小学生が修行に挑戦する「三日坊主(こぼんさん)修行」が始まった。2泊3日の日程で、県内外の1~6年生28人が読経や境内の掃除などに取り組み、協調性や忍耐力を育む。

 児童は保護者が手作りした白衣や腰衣に着替えて入山式に参加。沖田定信名誉住職(80)を前に「うそをつかない」「人の悪口を言わない」など10項目の約束「十善戒」を元気な声で宣言した。

 3日間の食事で使用する竹箸作りも体験した。沖田名誉住職らの指導で、竹をナイフで削ったり紙やすりで形を整えたりして完成させた。

 江原南小6年の金川巧真君(12)=美馬市脇町拝原=は「3日間、和尚さんの言うことをしっかり守りたい」と話した。

 29、30両日は、本堂や道場で座禅やキャンドルサービスなどを行う。