阿南市の那賀川町女性会議が制作し、大分県豊後大野市に贈ったかかしが、同市の「道の駅原尻の滝」主催のかかしコンクールで、人気投票1位となった。結婚をテーマにしたかかしで、女性会議のメンバーは「”嫁入り“したかかしが吉報を運んでくれた」と喜んでいる。
11月に開かれたコンクールには、15作品がエントリー。同道の駅近くの広場に19日間展示され、利用者が投票した。
「婚活推進 結婚行進曲」と名付けられた女性会議の作品は、タキシードやウエディングドレスに身を包んだ新郎新婦3組とその親族を並べた。結婚式で記念写真を撮っているように見える。
「表情がすてき」「昔の結婚式を思い出した」などと高い評価を受け、投票総数1215票のうち248票を獲得した。
かかしは2014年11月の那賀川町文化祭でお披露目された後、阿南市内外のイベントで展示された。大分に行くことになったのは15年3月。女性会議メンバーの多喜田聖子さん(72)=阿南市那賀川町中島=が、出身地の豊後大野市で行われているチューリップフェスタを展示先として提案し、同市に寄贈した。道の駅原尻の滝の職員の推薦でコンクールに応募された。
女性会議の川田八重子会長(68)=同市那賀川町苅屋=は「他県のコンクールで評価され、驚いたけどうれしい。幸せな結婚のイメージがよかったのかな」と喜んでいた。