桜の若木を植える酒井さん(左から2人目)ら=鳴門市瀬戸町大島田

 鳴門市瀬戸町の島田小学校(2010年休校)を約半世紀前に卒業した同級生5人が、還暦を記念して大島田地区の幹線道沿いに桜の若木20本を植樹した。過疎化が進む古里に少しでもにぎわいを取り戻そうと心を合わせた。同地区では別のグループが古代ハス栽培による町おこしに取り組んでおり、5人は新たな花の名所づくりに意欲を燃やしている。

 マレーシア・ボルネオ島で旅行業を営みながら、熱帯雨林の再生事業に取り組む酒井和枝さん(60)が植樹を提案。農業小田啓子さん(61)、吉野川高校講師島本昌人さん(61)、通信会社社員大上富士男さん(61)、元電機メーカー社員越前安司さん(61)=いずれも同市瀬戸町大島田=が応じた。

 今月19日、大島田地区の市道沿いに高さ約1・8メートルのソメイヨシノを植えた。

 大島田は瀬戸内海やウチノ海に囲まれた島田島にある小さな集落で、人口は11月末時点で30世帯62人。酒井さんら島田小時代の同級生は9人で、既に2人が他界している。

 島本さん、大上さん、越前さんが60歳の定年退職を機に帰郷。大上さんと越前さんは農業を始めており、互いに顔を合わせる機会が増えた。半年に1度は帰国し、大島田地区に戻っている酒井さんが「この小さな地区で同級生がそろうのも珍しい。古里のために何かしよう」と記念植樹を呼び掛けた。

 桜は2年後の春には花を咲かせる見込み。大上さんは「桜を見物したり、世話をしたりと地元出身者が集まるきっかけになればうれしい」と話している。