世界的な指揮者の佐渡裕さんが芸術監督を務める兵庫芸術文化センター管弦楽団によるベートーベン「第九」交響曲演奏会(徳島新聞社など主催)が27日、徳島市のアスティとくしまで開かれ、聴衆約4千人が心を揺さぶる旋律に酔いしれた。
佐渡さんの情熱的な指揮に導かれ、管弦楽団の豊かなハーモニーが第1楽章から聴衆を魅了した。第4楽章ではソリスト4人と108人の合唱団が圧巻の歌声を披露。「第九」アジア初演の地に歓喜の歌を響かせた。
城東高校合唱部員の多田雛さん(16)=1年=は「美しい合唱パートがとても参考になった。佐渡さんの迫力ある指揮にも感動した」と話した。