「女性社員の比率は?」「やりがいを感じるのはどんなとき?」―。大学生が徳島の企業を訪れ、質問をぶつけます。企業の公式ウェブサイトを見るだけでは分からないことも伝えます。徳島にこんな会社があったのか、という発見もあるはず。就職活動の参考にどうぞ。 問い合わせや取材の申し込みは seikei-bu@topics.or.jp。

 

(取材に応対してくれたのは取締役管理部長の伊丹義信さん、総務課チーフの矢野貴規さん、生産技術部生産技術課システム係リーダーの河野竜大さん、研究開発部研究開発課の久井美紅さん)

 ―御社の業務内容、仕事内容を教えてください。

 主に玄関ドアを中心とした建材、建築資材を扱う会社で、それらの製品の企画、開発、製造、販売を行っています。

 

―具体的にはどのような部門や部署がありますか。

 部門については営業職、研究開発、生産技術、製造職、事務職があります。大きな柱としては四つの事業部があり、営業事業部、生産事業部、ソリューション部、管理部があります。営業事業部ではお客さまであるマンション・ホテルなどのデベロッパー、ゼネコン、設計事務所に製品の提案、販売、アフターフォローといった営業活動を行っています。生産事業部では各工場で製造や図面の作成、生産管理を行っています。ソリューション部は、研究開発や品質保証に関わる部門です。管理部では総務・経理・購買部門や情報システムを担っている経営管理部門が有ります。

 ―経営理念や社風を教えてください。

 経営理念は、「Security & Amenityで社会と共に豊かに」で、社会に安全と安らぎを提供していきましょう、という意味です。社風に関しては、上下関係なく自分の意見を言える職場です。実際に仕事をする時も、先輩・後輩を分け隔てなく相談しながら仕事をしています。分からないことがあっても、優しく教えてもらえるような環境です。お客さまの要望に応えてどんどん新しい製品を作っていこうというチャレンジする社風もあります。

 ―風通しが良いということで、今まで新入社員や社員の意見が採用された事例はありますか。

 入社して3年目ぐらいの社員が新しい製品を作るプロジェクトで意見を提案し、2年か3年後に実際に製品になりました。

 ―2023年度、24年度の採用予定人数は。選考方法はどうなっていますか。

 2023年は大学・短大・専門学校卒が5人、高卒は10人程度の採用を予定、2024年は大学・短大・専門学校卒が8人、高卒が10人程度の採用を予定しています。選考方法としては、まず会社見学をしてもらいます。会社を見て納得した後に入社していただきたいと考えているためです。その後、面接、SPI試験、適性検査、役員面接を行う流れです。

 ―どのような人材を求めていますか。

 積極的な人を求めています。積極的な人たちを応援し支えていける協調性のある人も募集しています。他にも、「私は入社したらこういうことをしてみたい」という、チャレンジ精神のある人がいいですね。

 ―御社での働きがいややりがいを教えてください。

 製造現場である工場内からの要望に対し、相談しながら新しい取り組みを経て、期待に応えていく点が楽しいと感じます。

 ドアの性能試験では基準をクリアすると成績書がもらえます。成績書を頂いた際、営業の担当者から成績書が取れたおかげで契約を進めることが出来たと言われた時は、やりがいを感じました。

 ―さまざまな種類のドアを製造されています。開発する際のアイデアはどのように考えていますか。

 営業担当から、どのような性能のドアが欲しいのかといった要望が出され、それに従い開発を進めていきます。ドア枠の形を変更したり、ドア内部にさまざまな素材を試したりすることで機能の向上およびコスト削減に努めています。

 ―社員の主な年齢層はどうなっていますか。

 平均年齢は38・9歳です。18歳から70代まで活躍していますが、20代が最も多くなっています。

 ―近年女性の社会進出が進んでいます。出産や育児を踏まえた復職状況ついて教えてください。

 近年では、出産を機に辞めた人はいません。育休を取られた後は、時短勤務など話し合いながら臨機応変に復帰しています。

 ―入社した理由を聞かせてください。

 私は愛媛県出身で、大学で徳島に来ました。「徳島で働きたい」という思いが強かったのと、「雰囲気がいいところで働きたい」ということを軸にして就職活動をしていました。自分の専門性よりは、長く働きたい会社か、自分が一番大事に考えていることを優先して考えて決めました。徳島を選んだのは、徳島の人たちの人柄がとても良かったからです。

 「メーカーでものづくりに携わりたい」と思い、調べていくうちに、家(吉野川市)の近くに大きなメーカーがあるということを知りました。面接や工場見学に行き、皆でものづくりに打ち込んでいる雰囲気にひかれました。

 ―仕事だから苦しいことやつらいこともあると思います。入ってみればイメージと違っていたということもあるかもしれません。入社する前に、知っておいてほしいことなどがあれば教えてください。

 入社する前は、「仕事はしんどいもの」だと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。大学や中高でやっていた部活の延長線上のような、皆で相談しながら問題をクリアしていくという形で楽しく仕事をしています。

 ―就活生へのメッセージをお願いします。

 人それぞれ自分に合った働き方や会社があると思います。いろいろな会社に実際に行って雰囲気や会社見学を行ってください。そうすれば、自分と会社とも良い影響を生むと感じています。コロナ禍で会社見学ができない場合もあると思いますが、自分に合った会社を見つけてもらえればと思います。

 会社側の立場だと、まずは会社に見に来てもらいたいと思っています。会社見学の際には年の近い先輩社員と話してもらい、会社の雰囲気に合うかどうかを直に感じてもらいます。連絡をいただければ随時会社見学の検討を行うので、ぜひ積極的に連絡してください。

会社データは以下より HPはこちら→https://www.nihonfunen.co.jp/