海上での回収を想定しロケットが水に浮くか確認する学生=徳島市の徳島大常三島キャンパス

海上での回収を想定しロケットが水に浮くか確認する学生=徳島市の徳島大常三島キャンパス

 9月に小型ロケットの打ち上げに成功した徳島大の学生グループ「徳島大学ロケットプロジェクト(TRP)」が来年3月、伊豆大島(東京都大島町)で新たに改良したロケットを打ち上げる。機体の軽量化などに取り組み、前回記録した高度300メートルを大幅に上回る500メートル到達を目指す。開発費を来年1月末までクラウドファンディング(CF)で募っている。

 ロケットは、9月に和歌山県で打ち上げた「ジェミニ」(全長約2メートル、重さ約7キロ)と同程度の大きさ。エンジンは既製品を使い、前回より200メートル近く高く飛ばすため機体のアルミ部分を削って0・5キロほど軽くする。カメラや無線通信機構も載せ、飛行時の映像を撮影したり、高度や飛行時間などのデータをリアルタイムで集めたりする。

 伊豆大島の実験場は和歌山と比べて高度制限が緩やかで高く飛ばせる一方で、海上に向けて発射するため浮力や防水性の高い機体が必要となる。機体を安全に回収するには遠くに飛びすぎないよう2段階で開くパラシュートで落下する範囲を限定する必要もあり、打ち上げまでに実験を繰り返して性能向上を目指す。

 TRPは2014年に結成。現在は1~4年生40人が所属し、ロケットの製作や打ち上げに挑んでいる。将来的に成層圏以上に打ち上げることを目指し、自作エンジンの改良も進めている。開発費や実験の経費250万円は今月から一般社団法人大学支援機構(徳島市)が運営するCFサイト「Otsucle(おつくる)」で募っている。

 前代表の永見美空さん(21)=理工学部3年=は「伊豆大島での実験は成層圏打ち上げに必要な技術を身に付けるための大事なステップとなる。支援してくれるとうれしい」と呼び掛けている。