鳴門市のウチノ海で養殖カキの水揚げが最盛期を迎え、生産者は作業に追われている。
養殖いかだ約15基を所有する「はらまる水産」(同市鳴門町)では連日、午前7時ごろから2人が船に乗り込み、500メートル沖合へ。12センチ程度のカキがびっしりとついた養殖ロープを引き揚げている。
鉄製のへらで表面の海藻やフジツボなどを取り除いて洗浄。殻付きのまま箱詰めし、1箱(25個入り)3500円で販売される。
作業は来年4月まで続き、例年並みとなる約5トンの出荷を見込んでいる。代表の原昭広さん(59)は「9月に降雨量が多く海中のプランクトンが増加したため、例年より実入りがいい」と話している。