2016年1月の成人式で、徳島県内3市町の教育委員会が迷惑行為対策を講じる。今年1月に吉野川市で起きたような「荒れる成人式」に備え、人員の配置などをする。

 県内24市町村の教委に対策を聞いた。「対策を講じる」と答えたのは吉野川、藍住、北島の3市町。残る21市町村は、特段の対策は取らない。

 2015年の式で新成人約10人が余興などを妨害する事件が起きた吉野川市は、16年の式に民間の警備員を配置する。市の男性職員も増員し、警察署にも協力を要請した。

 藍住町はこれまでも、少年非行などを担当する青少年対策監ら3人の職員を会場に配置している。北島町は特別に人員は配置しないが、従来通り警察署に式のスケジュールを事前に伝えておき、迷惑行為があればすぐに駆け付けてもらう態勢を取る。

 他の21市町は、対策を講じない理由として「これまで問題が発生していない」「迷惑行為があれば、その時々で対応する」などとしている。