6月に米国で開かれたブラジリアン柔術の世界選手権に、阿南市才見町田中の吉岡優幸さん(34)=柔道整復師=が初出場し、3位入賞した。吉岡さんは「最高峰の大会で結果を残せてうれしい」と話している。
ブラジリアン柔術は寝技を主体とした格闘技。大会は米カリフォルニア州であり、約2500人が出場した。体重別の10階級に分かれ、年代、性別、レベルを示す帯の色(上から黒、茶、紫、青)が同じ選手同士が対戦した。
吉岡さんの成年男子ルースター級(57・5キロ)茶帯には24人が出場。初戦を一本勝ちし、2回戦は不戦勝。準々決勝はポイント2対0で判定勝ちした。
準決勝は本場ブラジル人選手との対戦。関節技を掛け合う接戦となり、ポイントは4対4の同点。技の手数で下回り、惜しくも決勝進出を逃した。
国際大会で優勝経験のある吉岡崇人さん(33)が2005年に徳島市に開設した「徳島ブラジリアン柔術アカデミー」で7年前に競技を始め、頭角を現した。経営する整骨院が忙しくて道場に行けない日は、崇人さんに阿南市に来てもらい、指導を受けるなど特訓を重ねた。
準決勝では、得意としている背後からの絞め技が通用し、自信を付けた。吉岡さんは師や家族に感謝しながら「技をもっと磨き、さらなる高みを目指したい」と話している。