徳島県が未婚・晩婚化に歯止めをかけようと、2016年7月に設けた婚活支援拠点「とくしまマリッジサポートセンター(マリッサとくしま)」(徳島市)が31日で開設から2年を迎える。これまでに458組のカップルが成立し、結婚に至ったのは14組と一定の成果を上げている。ただセンターの認知度は伸び悩んでおり、課題になっている。
センターは、会員のマッチングや出会いイベントを企画・運営。橋渡し役を担うボランティア「阿波の縁結びサポーター」が見合いの時に同席したり、会員の相談に応じたりして男女の出会いを支援している。
カップル成立数は1年目(開設~17年7月末)が166組、2年目(17年8月~18年7月22日)が292組と大幅に増加。マッチング会員の登録者数も7月22日時点で721人と1年目の471人から増やしている。
センターでは少人数(12人以下)のコンパ「プチコン」や、ペットなど共通の趣味を持つ男女を集めた婚活イベントを開くなど、参加しやすい雰囲気づくりに努めていることが成果に結び付いたとみている。
ただ、県が昨年10~11月、県内の未婚男女を対象に実施したアンケートでは、会員以外でセンターを「知っている」と答えたのは31・9%にとどまり、認知度向上が課題として浮き彫りになった。
県では、31日から先着300人のマッチング会員の登録料を通常の1万円から2千円割引するなどして会員の拡大を図る。県次世代育成・青少年課は「結婚を考えている人に知ってもらわないと意味がない。PRに力を入れたい」としている。