全国高校総合体育大会(インターハイ)が8月1日から20日まで、東海4県(三重、岐阜、静岡、愛知)を中心に開かれる。全国47都道府県の総体やブロック予選を勝ち抜いたチーム、選手が31競技で熱戦を展開する。一部競技は既に熱戦が始まっている。徳島県からはヨットを除く30競技に480人(男子272人、女子208人)が出場。バスケットボール女子は初出場の城南が初戦突破に意欲を燃やす。選手、チームのインターハイへの意気込みを紹介する。

 

〈バスケットボール女子〉城南

初出場のインターハイに向けて練習に励む城南の選手

初の大舞台 勇気を持って

 ディフェンスで粘り、リバウンドを制して攻撃に転じる自分たちのスタイルを貫いて県総体で悲願の初優勝を遂げた。創部69年目で初めて挑む全国大会。選手たちは緊張感を漂わせつつも、大舞台での初戦を心待ちに最終調整に励んでいる。

 昨年からレギュラーだった4人の3年生を中心にバランスの取れたチームに仕上がった。「突出した強みはないが弱点もない。各選手の良い部分が融合している」と東谷監督。高さやスピードのある選手がそろい、戦力は充実している。

 ゲームを組み立てる四宮は「足を動かしてパスを回し、相手ディフェンスがずれたところで勝負したい」。突破力が持ち味の岩根は「悪い流れになったとき、チームが立ち直るきっかけになるようなプレーをする」と意欲的だ。

 ゴール下を任されるのは173センチの榎本。「リバウンドをたくさん取り、速攻でも走りたい」と献身的なプレーを誓う。3点シュートが得意な坂口は「チャンスがあれば積極的に狙う。5割くらいの成功率を目指す」と頼もしい。

 ディフェンスに優れ、仲間の信頼も厚い下藤主将は「全力を出し切り、まずは試合を楽しむ」とチームのモットーを強調。「挑戦者として思い切り戦いたい」と笑顔で話す。

 初戦の相手は2010年のインターハイで優勝経験のある強豪・札幌山の手(北海道)。U-18日本代表候補を擁する手ごわい存在だが、下藤は「しっかり守り、ルーズボールやリバウンドをものにできれば勝機はある」と自信を見せる。

 チームの愛称は「ブレイブハーツ」。強豪にも大舞台にも気後れすることなく、勇気を持って戦い抜く覚悟だ。