全国高校総合体育大会(インターハイ)が8月1日から20日まで、東海4県(三重、岐阜、静岡、愛知)を中心に開かれる。全国47都道府県の総体やブロック予選を勝ち抜いたチーム、選手が31競技で熱戦を展開する。一部競技は既に熱戦が始まっている。徳島県からはヨットを除く30競技に480人(男子272人、女子208人)が出場。陸上では男子砲丸投げと円盤投げの三田穂貴(生光学園)に2種目入賞の期待がかかる。インターハイへの意気込みを紹介する。
〈陸上男子〉三田穂貴(生光学園)
円盤・砲丸 ダブル入賞目標
自己ベストは円盤投げが52メートル88、砲丸投げは16メートル84。いずれも今年4月にマークした。インターハイ出場者の今季ランキングではそれぞれ3位と4位に付けている。
3年間の集大成となる舞台で目指すのは2種目で8位入賞。実力からするとやや控えめな目標設定だが、決してそうではない。「入賞しないことにはその先もないから。あとは流れでいけるところまでいきたい」。視線の先にはもちろん、表彰台がある。
昨年は砲丸投げで持てる力を出し切り、7位に入った。この1年はさらに上を目指して筋力を強化。ベンチプレスの最大値は20キロ増え、135キロまで挙げられるようになった。成果は記録にも表れており、砲丸投げは今季、16メートル台を安定してマークしている。
練習では、林英司監督が設定した距離をできるだけ少ない回数でクリアできるよう一投ずつ集中して投げている。決勝の前半1~3投、特に1投目で好記録を出すことができればライバルへのプレッシャーにもなり、入賞に近づくためだ。
奈良県出身。中学3年の時、幸長慎一(四国大)がインターハイで砲丸投げと円盤投げで2冠を獲得するなど実績を挙げていた生光学園の存在を知り、入学を決めた。寮生活を送りながら陸上に専念してきた3年間を「ここに来て良かった」と振り返る。
満を持して挑む最後の夏。「自分の力を出し切り、悔いのない試合をしたい」と静かに闘志を燃やしている。