広い人脈と発信力の高さを買われ、近畿4府県の20連でつくる関西阿波おどり協会のトップに就任した。
阿波踊りは徳島市の本番で踊った経験もある身近な存在。2010年に京都で開かれた国際内分泌学会議では、組織委員会の副委員長として、開会式のアトラクションに阿波踊りを採用した。「男踊りに女踊り、舞台踊りもあれば流し踊りもある。さらに少人数から大人数まで、多様な形があるのが魅力。踊りは素人だが、関西で古里の活性化に貢献したい」と言う。
板野町出身。城南高校、愛媛大文理学部(現理学部)を卒業し、大阪大大学院理学研究科博士課程を修了。宮崎医科大助教授などを経て、大阪府吹田市にある国立循環器病センター研究所(現国立循環器病研究センター)へ。07年から所長を務める。
ペプチド(アミノ酸化合物)研究の権威で、食欲を増進するホルモンのグレリンなど30種類以上を発見した。このうち心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、同センターのチームなどによってがんの転移や再発を防ぐことが分かり、近く世界初の臨床研究も始まる。
手探りで粘り強く続けてきた研究を振り返り、「海外との勝負に勝とうという思いもあって取り組んできた。阿波踊りも、世界に誇る文化だという気概を持って海外に発信し、もっともっと発展してほしい」とエールを送った。
学生時代はサッカー部に所属し、趣味はサッカー観戦と読書。子ども2人は独立し、大阪府箕面市で妻(67)と2人暮らし。66歳。
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