作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(92)=徳島市出身、京都市在住=の小説や随筆、インタビューなどから愛にまつわる言葉を紹介した特別展「寂聴 愛のことば展」が25日、徳島市の県立文学書道館で始まった。5月31日まで。

 「生きるということは愛することです」「多く傷つくことは、多く愛した証しである」などの言葉約70点をパネルにし、関連する美術品や写真などと共に展示している。恋愛はもちろん、家族愛、友情、人類愛とテーマは幅広く、反戦平和に関連した語録も多い。

 訪れた人は、一貫して愛を描き続けた寂聴さんの言葉一つ一つを、かみしめるように読んでいた。

 4月26日に寂聴さんのメッセージなどを紹介する上映会、5月9日に朗読会、17日には作家高橋源一郎さんの講演会(事前申し込みが必要)などがある。問い合わせは県立文学書道館<電088(625)7485>。