県内外のアーティストによるライブイベント「若者たち」(実行委主催)が24日、徳島市のあわぎんホールで開かれる。5回目となる2022年は、ライブ会場を2カ所に増やしてトーク会場との計3会場を構え、出演者を前年の8組から14組に拡大。若手バンドやファンらの集う場として徳島の音楽文化を盛り上げる。
メーンステージの大会議室では、県内で活躍する若手バンド「HEIRA(ヘイラ)」がオープニングアクトを務め、大阪を拠点とする「TETORA(テトラ)」など県外バンドが出演。サブステージでは「THE春夏秋冬」や「LaughTONiC(ラフトニック)」など県内のバンドがライブを行う。
HEIRAのボーカル江種小春さん(22)=徳島市=は「地元のバンドとして唯一メーンステージに出演するので、若手のバンド仲間と一緒に演奏する気持ちで頑張りたい。流行の曲とは違うHEIRAの音楽を聴いていい驚きを感じてほしい」と意気込んだ。
このほか、和室ではトークライブがある。元チャットモンチーのベーシストでミュージシャンの福岡晃子さん=徳島市出身=が社長を務めるOLUYOの出張トークショー「元若者たち」など、三つのプログラムが予定されている。
若者たちは、ライブハウス「徳島club GRINDHOUSE(クラブ・グラインドハウス)」(徳島市秋田町2)の長谷川洋星(ひろし)店長(36)が18年から、県内のライブハウスを巡るサーキットイベントとして始めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で20年は有観客開催を断念しオンラインでの実施となったが、21年はあわぎんホールでライブを行った。
長谷川店長は21年のライブを振り返り、「観客は大学生がほとんどで活気にあふれていた。進学で徳島に来てバンドを結成する学生も多く、音楽の場があることへの喜びを感じた」と語る。「ここ数年有名アーティストを輩出している徳島で、頑張っている若者に楽しめる場をつくりたい。徳島で活躍するバンドなどをぜひ目撃してほしい」と来場を呼び掛けている。
ライブは午前11時半に開演し、午後7時半まで。当日券は5千円。前売り券は4500円で、チケット購入サイト「e+」から買える。20歳未満は、当日に身分証明書を提示すれば2千円がキャッシュバックされる。(辻崎愛満)