グランドオープンした徳島駅バル横丁で飲食を楽しむ客=徳島駅クレメントプラザ地下1階

 JR徳島駅ビル開発(徳島市)が徳島駅クレメントプラザの地下1階に整備していた飲食店街「徳島駅バル横丁」が1日、グランドオープンした。4月に先行オープンしていた3店に加えて5店が新たに開店。地元のサラリーマンらだけでなく、観光客にもアピールできる立地とあって、駅前周辺のにぎわいづくりへの期待を背負う。早速、多くの人が詰め掛けて各店自慢の料理を楽しんだ。

 開店したのは、なると金時を飼料に用いたブランド豚「阿波の金時豚」と四国・瀬戸内地域の食材を使った洋風創作料理店、阿波牛の料理などを提供するイタリアンの店、鶏の唐揚げとハイボールの専門店など。

 約千平方メートルにアルコールを提供する8店が並び、立ち飲み席も含めて計約400席となった。店ごとに仕切られてはいるものの、通路との仕切りをなくしたり、壁を腰の高さにしたりして開放的な空間を創出している。

 職場の同僚と訪れた冨崎正人さん(48)=板野町犬伏、会社員=は「駅の近くにあるので、仕事帰りに立ち寄りやすくて良い」、家族で来た薮下(やぶした)陽平さん(22)=徳島市幸町、家業手伝い=は「いろんな店があって、ちょっと飲んだり食べたりするのにぴったり」と話した。

 洋風創作料理店「ナルトベースドットバル」を運営するブエナピンタ(鳴門市)の大関興治社長(49)は「県産食材を中心に、おいしいものを気軽に味わえる店になっている。県外から訪れた人にも徳島の食材の魅力を知ってほしい」とPRしている。

 駅ビル開発によると四国の駅ビルに飲食店が集まる「バル」ができるのは初めて。開店前にオープニングセレモニーがあり、同社の大島雅緒社長が「地域の人から愛される場にしたい」などとあいさつ。関係者らが鏡開きで開店を祝った。

 営業時間は各店とも午前11時から午後11時まで。