阿波尾鶏専門レストラン「odori」と四国大生が開発した「ウミガメバーガー 塩カメ」=美波町山河内の同店

 美波町山河内の阿波尾鶏専門レストラン「odori(オドリ)」と四国大の学生が、阿波尾鶏や県南部の地元産野菜を使ったハンバーガーを開発し、同店で提供している。管理栄養士を目指す学生が店の地産地消の取り組みを学び、地域活性化に一役買おうとレシピを考案した。

 新メニューの名称は「ウミガメバーガー 塩カメ」(サラダとフライドポテト、ソフトドリンク付きで1200円)。塩だれを付けた阿波尾鶏の竜田揚げをメインに、海部郡内で採れたタマネギやサニーレタスなどの野菜を使い、大葉のソースでさっぱりとした味に仕上げた。

 今春、オドリの林嗣大(つぐひろ)店長(36)が、地元産の野菜を積極的に活用している点や、アカウミガメ産卵地の町にちなみ、パンを甲羅に見立てたハンバーガー「ウミガメバーガー」を提供している状況を説明し、生活科学部管理栄養士養成課程2年の学生86人がレシピを考えた。

 林さんが、学生から出されたアイデアを組み合わせ、味や見た目を考えてメニュー化した。塩だれを考案したグループの武田桃花さん(19)は「幅広い世代に食べてもらえるよう工夫した」。林さんは「学生の発想は斬新で面白い。阿波尾鶏や地元の野菜を多くの人に味わってもらえればうれしい」と話している。