徳島県小児科医会 日浦恭一(徳島新聞朝刊 満1歳にて掲載)

 今年もインフルエンザが話題に上る季節になりました。今シーズンのインフルエンザワクチンは済ませましたか。インフルエンザ流行のピークは毎年1月から2月にかけて見られますから、ワクチンは12月中に済ませておきたいものです。特に13歳未満の小児ではワクチンは2回接種ですから早い時期に接種しておくことが大切です。

 インフルエンザは主として発熱と呼吸器症状が見られるウィルス感染症ですが、一般の感冒と違う点は高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状が強いことです。特に小児では嘔吐や食欲低下から脱水症を起こすことがあります。また乳幼児の熱性けいれんの原因になることや、高熱に伴う異常行動が見られることもありますから、インフルエンザによる脳症との区別も大切です。

 インフルエンザの潜伏期間は1~3日間と短く、飛沫感染しますから、集団内で患者さんが出ると短期間に流行が広がります。保育園や学校では特に注意が必要です。

 インフルエンザに罹患した後の登校までの期間は学校保健安全法によって決められています。発病後5日を経過して尚且つ解熱後2日間(幼児では3日間)を経過することが登校の条件になります。これはインフルエンザに対する治療の進歩で解熱までの期間が短縮したため、従来の解熱後2日後に登校する基準では感染可能なウィルスが残っていることがあるためです。

 インフルエンザは予防が大切です。人混みには極力出ない、出る時にはマスクの着用や帰宅後のうがいや手洗い、睡眠を十分取ること、しっかり栄養を取ることなど日常生活を規則正しくすることが大切です。