徳島市のとくしま動物園北島建設の森で2022年夏生まれたライオンの子ども3頭は元気に育っています。休園日の26日に取材しました。
3頭がいま夢中になっているのは、クリスマスイブに徳島県内のファンから届いたプレゼント。赤い楕円形のラグビーボールのようなプラスチックのおもちゃで、前脚で蹴ったり、つかんだりと大騒ぎです。この日は母親ムーンも参戦。大きな口でくわえてどこかに運ぼうとすると、子どもたちが奪い取ろうと、猫パンチならぬ「獅子パンチ」を次々繰り出します。
動物界のワールドカップのような激しく騒々しい親子のボール遊びに、獣舎のお隣さんのミーアキャットたちも興味津々。すっくと立って背を伸ばし、フェンス越しに親子の攻防を見守ります。時々鳴き声を上げると口笛のように聞こえたりして、本当の観客のようです。
動物園によると、23日の大雪の日はパドックに出ても寒かったのか、早々に獣舎に引きこもってしまったというライオン親子。それでも翌24日は降り積もった雪の上を元気に駆け回り、ツリー風の樫の木にぶら下げた肉を仲良く食べていたそうです。
そして...3頭の名前がついに決まりました! 雌が「モエル」、雄2頭が「アマニ」「パーチェ」です。
終戦の日の8月15日に生まれたことにちなみ、それぞれウクライナ語、スワヒリ語、イタリア語で「平和」を意味する言葉に由来します。
芝生で仲良くおもちゃを追いかける3頭の姿は平和そのもの。平和のシンボルとして元気に育ってほしいですね。
動物園は29日から1月1日まで休園。新年最初の開園日の2日は、干支の引き継ぎ式が行われます。
【動画】https://youtu.be/3CcJ3O2MCxI
◇
次回配信は1月中旬の予定です。