近年、映画作品などのタイトルでよく見かける「シン」。そこには「新」だけでなく、「真」「深」といったさまざまな意味が込められている。「シン」の響きを持つ漢字一文字からイメージされる、徳島の名所や旧跡、観光地、食などを紹介する。名付けて「徳島のシン・スポット」。
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風を全身に受け、心身共にリフレッシュ―。
スカイスポーツのフライト基地がある勝浦町三渓の「勝浦フライトパーク」から、空中散歩に魅了された人たちが風の方向を見定めて次々と飛び立っていく。パラグライダーのカラフルなキャノピー(翼部分)が風を取り込み、上昇気流に乗って雲の近くまで上がれば、町内の豊かな田園風景を独り占めできる。
徳島市中心部から車で約1時間。中津峰山(773メートル)頂上付近の南斜面に広がる婆羅尾(ばらお)高原には、芝が張られたフライト基地(3千平方メートル)や練習場(1200平方メートル)などが整備されている。着陸地点の星谷運動公園(同町星谷)までは最短距離を飛んで10分。適度な高さと良質な風が楽しめ、県内外から年間約700人が訪れる国内有数のフライトスポットだ…
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