徳島県内のイベントやマルシェを中心に手作りの洋菓子・ブラウニーを販売している静岡県浜松市出身の松崎めぐみさん(32)=同市住吉3。「ブラウニー母さん」の屋号でブースを構え、愛娘の長女楓子ちゃん(7)=城東小1年=も傍らでお客さんに愛想を振りまく。「ブラウニー母さん」の活動や徳島の生活についてインタビューした。

 ―なぜブラウニーを作っているのですか。

 2015年7月に長女が生まれました。「おいしくて健康に良いお菓子を食べさせたい」との思いからお菓子作りを始めました。それまでお菓子作りの経験はありません。出産後、教室に1年ほど通いました。

 中学生の頃です。海外のブラウニーを食べた際、その「ねっとり」とした食感に感動しました。こんなにおいしいお菓子があったのか、と。結婚前に住んでいた東京で食べたブラウニーはこれまでで一番おいしかった。でも徳島に来て初めて食べたブラウニーは「ふかふか」していました。だから「ねっとり」とした食感のブラウニーを自分で作ることに決めたのです。

 ―こだわりがあるのですね。

 チョコレートやバターなどの素材を厳選し、特産の阿波和三盆糖を使用しています。もちろん添加物や保存料は入れていません。最初は「プレーン」「モカ」「くるみ」の3種類の販売でしたが、チョコレート特有の苦みが少し苦手という声もありました。甘いのがほしいとの要望を参考にして「ホワイト」「ミルク」などを開発し、今は全部で11種類あります。

 値段について最初は「高い高い」との声がありました(プレーンは1カット290円、ホワイトは330円など)。安い素材で作った「チープ」(170円)もありますが、やはりプレーンの方が人気ですね。食材以外のコストをできるだけ抑えられるよう、実店舗を構えない販売スタイルにしています。

 ―基本的には移動販売ですか。

 インターネットなどでも販売していますが、土日や祝日によく県内各地のイベントやマルシェへ出店します。平日は徳島市内の民間会社で午前8時半から午後5時半まで働いているので、販売日が限られています。他の出店者とも仲良くなれるので積極的に出店していますよ。

 ―徳島に住むきっかけを教えてください…