水戸戦を控え、コンディションを整える徳島イレブン=徳島スポーツビレッジ

 J2暫定13位の徳島ヴォルティスは4日午後7時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで10位の水戸ホーリーホックと対戦する。FWウタカの加入で攻撃が活性化してきた徳島は、ホームでは大分戦以降4連勝中。勢いに乗って白星を重ねたい。
 

 

 7月最後の試合だった前節岡山戦は台風12号の影響で延期に。大宮、福岡をホームで連破したいい流れが止まってしまったが、ロドリゲス監督は「3連戦の疲労を軽減できたという意味ではプラス」と前向きに捉える。

 30日の練習試合では前線の新戦力も試した。スペイン人FWバラルは2得点、名古屋から加入の押谷も1得点と持ち味を発揮。ウタカを含めると、人材不足に苦しんでいた数週間前がうそのような活況だ。

 ここ2試合で複数得点の徳島は、攻撃の質が大幅に改善している。福岡戦の先制点は徳島が支配した時間帯ではなかったが、前川の巧みなボール運びとウタカの決定力でワンチャンスをものにした。

 攻撃の途中や最後の段階をウタカが担うことで、周囲を含む攻撃陣全体が本来の輝きを取り戻した。2列目やサイドの選手がウタカを使う動きで攻撃に絡めば、攻めの幅と厚みが増しそうだ。

 課題がないわけではない。大宮、福岡戦とも先制直後に失点。守備の軸となる石井は「球際の勝負強さや最後の詰めを許さないという基本的な部分はもう一度引き締めたい」と修正を誓う。

 水戸との勝ち点差はわずか2。勝てば順位で上回る。上位浮揚へ負けられない一戦となる。