穏やかな年明けとなった1日、徳島県内各地で大勢の人が初日の出を拝み、一年の健康や新型コロナウイルス禍の収束、争いのない世界の実現を願った。
徳島市川内町の小松海岸では午前6時ごろから、若者や家族連れが砂浜に集まった。午前7時過ぎ、気温と海水温の温度差で光が屈折して二つの太陽がつながったように見える「だるま朝日」が現れ、海面をまぶしく照らした。見物客からは拍手や歓声が湧き起こり、記念撮影を楽しむなどしていた。
友人と3人で訪れていた大学2年の井上万寿日(まとい)さん(20)=藍住町東中富=は「生まれて初めて初日の出を見て感動した。元日が誕生日で良い一年の始まりになった」と話した。
阿南市の蒲生田岬や板野郡内の阿讃山系、徳島市の吉野川河口などでも美しい初日の出が見られた。