地域の食文化を子どもたちに伝えようと、東みよし町が、同町東山の法市集落で古くから作られてきた干し芋を給食に取り入れる。町内で特産品の製造販売会社を営む山川貴久夫さん(52)=北島町鯛浜=が協力し、干し芋を練り込んだコッペパンを作った。全国学校給食週間(24~30日)の25日に、東みよし町内の小中学校と幼稚園で提供する。
法市集落は標高約250~500メートルに位置する。集落の農地は稲作に不向きな傾斜畑。町史などによると昔から主食としてサツマイモが栽培され、各家庭で保存用に干し芋を作っていた。1970年代以降は葉タバコ農家が空いた農地で収益作物としてサツマイモを育て、干し芋に加工して出荷するようになった…
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