保護猫カフェ「KATBOS(カットボス)」(徳島市福島2)で暮らすキジトラのテン(9カ月、♂)と黒猫のボタン(9カ月、♀)は超がつくほどの仲良しきょうだいで、遊ぶ時も寝るときも一緒。
2022年5月13日に阿波市土成町の墓地で、倒れた墓石の下敷きになって鳴いていたところを保護された。あいにく、周囲に雨水が流れ込んで水につかった状態だったため、体温は下がっていたという。一時は衰弱していたものの、発見が早かったこともあり元気を取り戻した。
性格は2匹とも甘え上手で、柔らかい所に乗ると母乳を飲みやすくするための動作である、「ふみふみ」と乳房に吸い付くような行動をとる。もう成猫と言えるのだが、人間に甘えて育った個体は大きくなってもこの動作をするのだとか。テンは膝の上に乗るのが大好きで、落ち着いてくるとペロペロなめる様子がかわいらしい。キジトラにしてはかなりトラ柄がくっきりしていると獣医師に言われたほど見事な模様を持ち、大きく見える鼻がチャームポイントだ。ボタンは甲高い声を出しながら体をこすりつけてくる。首筋がツボで、触られるとゴロニャン状態になる。
カフェに初めて来た際も人見知りや猫見知りはなく、初めての方でも飼育しやすそう。体は大きくなっても母親が恋しいのか、頻繁に愛情を求めてくるため柔軟に対応してあげよう。きょうだい一緒に新しい飼い主の元へ行くことを2匹は願っている。(富樫陸)