熊手などの縁起物を買い求める参拝者=鳴門市撫養町南浜の事代主神社

熊手などの縁起物を買い求める参拝者=鳴門市撫養町南浜の事代主神社

 鳴門市撫養町南浜の事代主神社で9日、商売繁盛や家内安全を祈る「十日えびす祭」が始まった。11日まで。

 参拝客は本殿で手を合わせた後、大判小判、米俵、タイなどの縁起物の付いた熊手や福ザサ、神矢などを次々と買い求めた。巫女(みこ)が来場者に向かって鈴を鳴らして清める「鈴祓(はら)い」もあった。

 同市瀬戸町明神の自宅で整体サロンを営む森岡康司さん(70)は「新型コロナウイルスの影響を受けやすい業種だが、お客さまが来てくれることに感謝している。家族や来院者の健康をお祈りした」と話した。

 コロナ禍により、甘酒などの接待は中止。例年10日に参拝者が湯を浴びて無病息災を祈願する「御湯(おゆ)神楽(かぐら)」も行わない。