昨年春、ウクライナ人の女性奏者が民族楽器バンドゥーラの弦をつまびきながら、テレビで歌っていた。「美しい人で美しい声」。なのに「とにかく悲しい」と感じた。バンドゥーラが平和を奏で、すすり泣いているような歌だった。

 「ウクライナの子どもたちが寒さに震え、恐怖におびえ、不安と悲しみの中で生きていることを日本の子どもにも、ちゃんと伝えなければ。日本もコロナで大変だけど、他の国を思って乗り越えていこうという私なりのメッセージです」

 結婚後、小松島市の実家の食品製造業を手伝い…