大塚ホールディングス傘下の大塚食品(大阪市)は10日、徳島発のロングセラー商品「ボンカレー」が「世界最長寿のレトルトカレーブランド」としてギネス世界記録に認定されたと発表した。世界初の市販用レトルト食品として1968年に発売以来、55周年を迎える。
ボンカレーは「1人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー」「誰でも失敗しないカレー」をコンセプトに開発された。68年2月に阪神地区で先行販売し、パウチの改良を経て69年から全国で売り出した。国内の累計販売数は30億食を超えるという。
現在は定番の「ゴールド」をはじめ「ネオ」「ベジ」など17品目を展開。全て徳島市川内町の徳島工場で製造しており、具材に国産野菜だけを使うほか、ジャガイモの芽取りを今も手作業で行っている。
大塚食品はボンカレーが55周年になるのを記念し、ギネスに申請していた。認定を記念した限定のパッケージ商品を順次販売する。同社は「今後も時代の変化、生活者の価値観の変化に対応し、進化を続けることで、生活者に貢献できる製品を提案していく」としている。