鳴門市大麻町の大谷焼窯元「元山窯」が5日、徳島市内に販売店をオープンさせる。茶わんや湯飲みなど爽やかな色合いの陶器をそろえ、器の色や形など客のオーダーにも応える。
大谷焼陶業協会によると、窯元が鳴門市外で独立店舗を構えるのは初めて。
店舗「OTANIYAKI tamura1784」は、徳島市蔵本町1の県立中央病院向かいの賃貸ビル1階約40平方メートル。淡い色彩のモダンな作品を中心に展開する。
食器や花瓶、アクセサリー、小物など千点ほどが並び、鳴門の海や渦潮を表現した青い皿やレンコン形の箸置き、直径16センチのミニしちりんなどユニークな品もそろえる。中心価格帯は2千~5千円。店内での作陶体験会も計画している。
元山窯10代目の田村栄一郎社長(38)は「伝統を守りつつ、今の時代に合った器で新たな大谷焼の魅力を発信したい。若い人にも気軽に立ち寄ってほしい」と話している。
営業時間は午前10~午後6時。5~19日はオープン記念で10%値引きする。問い合わせは同店<電088(678)2136>。