全国高校総合体育大会(インターハイ)第3日は3日、三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢などで14競技が行われた。徳島県勢は9競技に出場し、陸上の男子円盤投げ決勝で三田穂貴(生光学園)が49メートル88で2位に入った。男子400メートル障害予選では末木拓生(鳴門渦潮)が53秒06の県高校新をマーク。弓道団体は男子の徳島市立、女子の鳴門渦潮がともに決勝トーナメントに進んだ。重量挙げ62キロ級の兵庫正勝(徳島科技)はトータル202キロで13位。3人が出場した相撲の個人戦の予選で坂東雄斗(板野)が2勝1敗とした。那賀勢が出場したカヌーは男子スプリント・カヤックフォア(500メートル)で準決勝に進んだが、決勝進出はならなかった。このほか、同カナディアンシングルなど男女3種目で4日の準決勝に進んだ。第4日は15競技に県勢が出場する。
宣言通りのビッグスロー
投てきで2種目入賞を目指す三田(生光学園)が、まずは円盤投げで上々の成績を残した。49メートル88のセカンドベストで2位。高校3年間の全国大会では過去最高順位で「最後のインターハイで結果を出すことができた」と喜んだ。
集中力を研ぎ澄まして臨んだ決勝の1投目。雄たけびとともに放たれた円盤が飛距離を伸ばす。大会前に「前半の1~3投、特に1投目を大事にいく」と宣言していた通りのビッグスロー。理想的な試合の入りで周囲に重圧を与えた。
生光学園OBの幸長慎一が2016年に出した56メートル65の日本高校記録を上回る58メートル02で優勝した山下(市立岐阜商)には及ばなかった。「山下は別次元。自分のことに集中した」と振り返る。午前の予選で1投目に予選通過ラインの45メートルを越え、体力を温存できたことも有利に働いた。
猛暑で体調が優れず、気持ちも上向いてはいなかった。それでも1日に現地入りし、全国大会特有の雰囲気を肌で感じたことで一気に試合モードへ。大舞台で結果を残した。
6日の砲丸投げに向け「弾みがついた」と手応えを話す三田。2種目入賞へ、視界は良好だ。