チョコレートを使った造形技術を競う国内有数のコンクール「第7回ジャパン・ベルコラーデ・アワード」で、吉野川市鴨島町鴨島の「菓子工房みずほ」のシェフパティシエ山本和希(かずき)さん(30)=同市鴨島町西麻植=が優勝した。
ベルギーの高級チョコメーカー、ピュラトス社の日本法人が主催し、7月の最終審査には山本さんら8人が出場。「アニバーサリー(記念日)」をテーマに、チョコを使った造形作品「チョコレート・ピエスモンテ」などを規定時間内に仕上げる実技に挑んだ。
山本さんの作品は40センチ四方、高さ約1メートル、重さ約10キロ。自身がパティシエになったばかりの頃、誕生日などの記念日用のケーキを作っていた様子を再現した。ケーキスタンド上にコックコートを着たパティシエ人形を置き、ろうそくなどを組み合わせた。
審査ではチョコの温度調節の技術や、テーマとの一体感が高く評価された。山本さんには、ベルギー研修旅行がプレゼントされる。
山本さんは川島高校卒業後、大阪の菓子工房で修業。2015年からは、父親の明さん(54)が営む菓子工房みずほでシェフパティシエを務めている。
大手有名菓子店の参加者が多い中での快挙に、山本さんは「地方から優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。作品は秋ごろから店内で公開予定。