阿波市土成町宮川内の自営業森本英巳さん(61)が、世界一辛い唐辛子として2013年からギネスブックに登録されている品種「キャロライナ・リーパー」を使ったソースを作った。2月から本格的に売り出す。
商品名は「紅(くれない)」。鮮やかな赤色をしていることから名付けた。一瓶(60グラム)に約2個分の果肉が含まれる。リンゴ酢をベースに用いており、辛さに加えてフルーティーな甘さも楽しめる。ピザやチーズ料理、中華料理など幅広く使えるという。
「強い刺激を求める罰ゲーム的な用途だけでなく、しっかりおいしく味わえるものを目指した」と森本さん。親交のある地域の飲食店主らに意見をもらいながら、昨夏ごろから試作を重ねた。
原料のキャロライナ・リーパーは森本さんが自ら栽培。19年からこの唐辛子を粉末にした香辛料「アワデビルズペッパー」を販売している。同商品が好評で、今回の新製品を企画した。森本さんは「ソースが話題を呼び、阿波市の知名度アップに貢献できたらうれしい」と期待している。
一瓶1400円で土成町吉田の遍路小屋「涼堂」や温泉施設「御所の郷(さと)」、自身のネットショップなどで販売する予定。