元日から8日にかけて、県内24市町村で二十歳を祝う式典が行われた。人生の節目を迎えた参加者たちはどんな夢や目標を持っているのか。式典で謝辞を述べた代表者らに抱負を聞いた。(徳島新聞メディア編集部)

三原ひまわりさん 看護学生、阿波市会場 
 小学1年の時に急性脳症で倒れた。病院の的確な処置で完治した。その経験から看護師になることを夢に掲げた。難しい試験が迫っているが一人でも多くの命を救うことが原動力。13年前に私を診てくれた医師は今でも現役。いつか彼の助手としてそばに立ちたい。

 

 

尾形凌久(りく)さん  高専生、美馬市会場
 幼い頃から工作が好きで、探究心を極めるため香川高専に進学した。最近は機械や建物の耐久性を研究する「材料力学」に熱中し、技術者になるのを目指している。人々が安心安全に暮らしていくための機械や建物を生み出す、未来へつながる研究と向き合い続けたい。

 

 

神原詠二さん 大学生、徳島市住吉・城東会場
 昨年9月にポーランドで開かれた空手の世界選手権大会に出場した。東京の大学に行って自分よりも強い人がいることを知り落ち込むこともあったが、頑張るだけでなく、休むことの大切さを学んだ。どんなことがあってもつぶれないように強く生きたい。

 

 

管凌太朗さん 大学生、徳島市住吉・城東会場
 小学生からの夢だった教師を目指して、教員試験の勉強に力を入れている。これまで自分の学校生活が充実していたのは、全ての生徒に優しく気を配ってくれた先生のおかげだと思っている。子どもたちの生活を充実させ、成長させられる教師になりたい。

 

 

平井完弥(なるや)さん 大学生、上板町会場
 大学で水産や昆虫、ジビエ(野生鳥獣肉)などについて学び、増加傾向にある野生鳥獣を食として活用するなど、これからの動物と自然、環境づくりのあり方を考えている。自然豊かな徳島は動物が生存するのに適しており、その知識を生かして恩返ししたい。

 

 

妹尾真幸さん 大学生、吉野川市会場
 大学で社会問題の解決には前例にとらわれず、新しいことにチャレンジすることが必要だと学んだ。大人になる節目を迎えたが「大人びる」のではなく、純粋さを持って挑戦し続けたいと思う。大学での学びを生かして、いずれは社会をよりよく導けるような人になりたい。

 

 

近藤悠馬さん 大学生、三好市会場
 法学部で社会保障法を専攻し、年金や医療支援の仕組みを学んでいる。法律は覚えることが多くて弱音を吐きそうになるが、逼迫(ひっぱく)する医療や多くの課題を改善するためならと気合が入る。公務員となり、自ら行動を起こして徳島を変えたい。

 

 

作田英奈(はな)さん 大学生、鳴門市会場
  大学で学び始めてから、世の中についていかに無知だったかを思い知らされた。残りの学生生活でよく学びよく考えて、知識を自分の糧にしたい。文章を書いたり、本を読んだりすることが好きなので、言葉で世の中が良くなるように働きかける仕事に就きたい。

 

 

西村郁哉さん 大学生、徳島市・渭北会場
 東京で挑戦したいことがあり一浪して昨春、明治大学に進学した。刺激のある環境と仲間に恵まれ、何事も後悔しないように貫くことが大切だと実感した。夢は経営者。今年は経営の明確なビジョンを見つけ、いつか会社を立ち上げ徳島で活躍する人材になりたい。

 

石川うららさん 大学生、北島町会場
 海外に関心があり、カナダやニュージーランドに留学した。そこでの出会いは私の価値観を大きく変え、発言や物事に取り組む姿勢が積極的になった。これからも多くの人との絆を大切にしたい。そして、興味のある世界の食糧問題について、多くの人と協力しながら解決に貢献していきたい。

 

 

丸山蒼太さん 高専生、阿南市会場
 今後は専攻科に進学し、より専門的な勉強に励む。学んだことを生かして、将来は消費者の声を聞きながら、画期的な商品の企画や開発をしたい。家族や友人、生まれてからずっと暮らしてきた地元にとても感謝している。一人前になった暁には、恩返ししたい。 

 

 

山本栞菜(あんな)さん 大学生、小松島市会場
 幼いころ病気がちだった自分に苦手な薬を飲めるよう優しく接してくれた薬剤師に憧れ、医療現場で働くことを決めた。自分の持ち味は明るい性格。入院中の患者さんを安心させ喜ばせることの大切さを実習や授業で学んでいる。言動に気を配り、話術で患者さんを支える存在になりたい。

 

 

高橋愛一郎さん 高専生、松茂町会場 
 
エンジニアとして工場の装置などについて学んでいる。できないをできるように叶える技術を生み出すのが理想。徳島は大手企業が多い。その力になれるよう、見えない部分でサポートしたい。開発は一人の力ではできないので、あらゆる分野の人に感謝することを心にとどめておく。