県民の代表として多様な意見を警察行政に反映させるため、現場第一主義を掲げる。「安全安心がより確かなものになるように警察署など第一線の現場を視察し、県民目線に立った委員会運営を心掛けたい」と抱負を語る。
昨年、県内で起きた交通事故の死者数は、道交法が施行された1960年以降で最少だった。今年も昨年を下回るペースで推移しているものの、死者の半数を高齢者が占める現状を懸念している。「高齢者対策は特殊詐欺の被害防止と併せて、県、関係機関・団体、地域住民と連携した活動を県警に求めていく」
健康維持や渋滞緩和につながるため、ほぼ毎日、職場まで約2キロを自転車で通勤する。危険な自転車運転者に安全講習を義務付ける6月の改正道交法についても「ルールを理解して順守し、自転車事故のない徳島県を目指さなければ」と話す。
94年に徳島トヨペット代表取締役社長に就任して21年目。「お客さま目線」での付き合いを大切にしてきた。「地方の少子高齢化、過疎化は年々進んでいる。絆をしっかりつくっていかないと事業も難しい」と経営者の顔をのぞかせた。
「不可能に挑戦する」が信条。趣味のマラソンは、妻の誘いで20年前に始めた。普段は、ジョギング愛好家でつくる徳島健走会の仲間と心地よい汗を流す。「毎日の積み重ねが大事。タイムよりも楽しみながら長く続けたい」。徳島市の自宅で妻と2人暮らし。65歳。