徳島県上板町神宅の大山寺で15日、大きな鏡餅を抱えて歩いた距離を競う恒例の力餅大会が3年ぶりに行われた。餅を載せる三方と合わせて142キロとなる男性の部は、鳴門市撫養町岡崎の会社員段洋司さん(46)が15連覇を達成。女性の部(69キロ)は北島町鯛浜の高校教諭平田歩さん(38)が初出場で優勝を飾った。
男女の両部に県内外から10~50代の計53人が出場。餅を抱えた参加者は腕に筋を浮かび上がらせ、必死の形相で歩みを進めた。48・9メートルを歩いた段さんは「大会前の数日は眠れないくらい緊張したが、結果を出せて良かった。皆さんの声援のおかげ」と喜んだ。
ジム仲間に勧められて参加した平田さんは、112・6メートルの好記録で会場を沸かせた。「まさか優勝できるとは。次回の記録更新に向けて筋トレに取り組みたい」と笑顔を見せた。
力餅大会は新型コロナウイルスの影響で昨年まで2年連続で中止され、鏡餅の奉納のみが行われていた。コロナ対策で幼児や小学生の部をなくし、規模を縮小して開いた。