全日程を終え会場を後にする受験生たち=15日午後6時ごろ、四国大

全日程を終え会場を後にする受験生たち=15日午後6時ごろ、四国大

 大学入学共通テストは15日、徳島県内の4会場を含む全国の会場で理科と数学を実施し、2日間の日程を終えた。身近なテーマを題材にしたり、図表や実験結果を基に考察したりする設問が随所に盛り込まれ、思考力や判断力を問う出題となった。新型コロナウイルス流行の「第8波」の中、各会場では感染対策を徹底した。

 出願者のうち、「数学1」「数学1・A」を受けたのは68・6%の35万1743人。理科の専門4科目は41・9%の21万4767人だった。

 県内の会場は徳島、鳴門教育、徳島文理、四国の4大学で、志願者は2612人。教科別受験者数は、数学(1)=数学1・Aなど=が2352人(受験率90・0%)、数学(2)=数学2・Bなど=が2325人(89・0%)、理科(1)=物理基礎など=1079人(41・3%)、理科(2)=物理や化学など=が1326人(50・7%)だった。4会場とも試験開始の遅延などのトラブルはなかった。

 大学入試センターによると、東京都目黒区の東京大教養学部試験場では「数学1」「数学1・A」の試験時間が1分間短かったとして、70人が再試験の対象になった。1日目の14日にも3会場で5秒~1分間短いミスがあり、計197人を再試験対象にした。

 昨年は受験生によるスマートフォンを使った問題流出があり、試験開始前に電子機器の電源を一斉に切らせるといった不正防止策が取られた。

 平均点の中間発表は18日、得点調整の有無の発表は20日、平均点の最終発表は2月6日の予定。体調不良者やコロナ感染者らが対象の追試験は1月28、29日に全都道府県の会場で実施される。

大学入学共通テスト特集
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