魚介と豚骨をベースにしたつけ麺を提供する「つけ麺 零式」が9日、徳島市南昭和町1の国道55号沿いにオープンした。

 つけ汁は、ゲンコツや豚足、かつお節、煮干し、さば節などと香味野菜を9時間ほど煮込んでおり、滑らかな舌触りで、素材のうま味が凝縮されている。麺は加水率が高くもちっとした食感の太麺。小麦の風味が感じられ、食べるときは麺を全てつけ汁に浸さず、3分の2程度にとどめるのがおすすめだ。

 看板メニューの「焼豚つけ麺(330グラム)」(1230円)は、豚のバラ肉と肩ロースを使った2種類のチャーシュー(計3枚)がのった、ぜいたくな一杯。食感や味わいの違いを楽しみながら、最後までおいしく食べられる。味玉とノリもトッピングされ、塩とスダチが付く。

 つけ麺はトッピングの異なる4種類。チャーシュー丼やシューマイといったサイドメニューもある。

 店舗面積62平方メートル。桜の木でできたカウンターやテーブル、桜の絵がデザインされた器などを使っており、和の雰囲気で統一されている。中央にガラス張りの製麺室があり、調理の工程を見ながら食事ができる。

 オーナーの住友郁也さん(32)は、同市北常三島町1の二郎系ラーメン店「零ベース」も手掛ける。零式の出店について「昔から二郎系のラーメンと魚介豚骨ベースのつけ麺が好きで、それぞれ店を出したいと考えていた。機材や人がそろったので、このタイミングでオープンした」と話す。

 原材料価格の高騰など飲食業界にとって厳しい状況が続いているが、住友さんは「価格以上に満足してもらえる環境や商品作りを目指す」と力を込めた。(鈴江宗一郎)

店舗情報
・住所=徳島県徳島市南昭和町1丁目11―1
・営業時間=午前11時~午後3時半(同3時ラストオーダー)。※売り切れ次第終了
・定休日=月曜
・駐車場=8台
・問い合わせ=088-622-6008