情報通信技術(ICT)を活用し、企業、自治体などの課題解決や業績向上につなげるシステムエンジニア。今年4月、富士通グループで西日本を中心に活動するエンジニアを統括する企業のトップに就いた。

 大学卒業後、富士通に入社し、システム開発を中心に歩んだ。手掛けたプロジェクトの中には銀行の出入金や通信キャリアの料金計算のシステムなど、社会インフラとして浸透しているものも多い。

 従業員は約3800人で、中部、近畿、四国、中国と各地に分散する。大きな組織をまとめる上で「技術力はもちろん、人間力を大切にした経営を心掛けたい」と話す。

 過去の経験を反面教師にしている。1998年、携帯電話に関するシステム構築のプロジェクトを任された。300人規模のチームで当たったが、納期が近づいても完成のめどが立たない。部下の士気を高めながら、夜を徹して作業し、とりあえず仕上げた。しかし運用開始後も修正が必要で、完全なものになるまで何カ月も要した。

 「気合で乗り切るような対応は誤り。一方でチームの思いが一つになれば大きな力を発揮する。論理的に考え、情を持って対処することが大切だ」。今後はグローバル展開を強化し、若者にも魅力ある企業として成長させていく考えだ。

 両親は愛媛県出身で自身は山口県岩国市の生まれ。それでも「私の出身は徳島」と話す。小学5年から高校卒業までの間、多くの友人と出会い「徳島で人格が培われた。その経験が今も役立っている」からだ。

 ここ10年ほど徳島には足を運んでいないが、13日には徳島市の阿波踊りに自社の連で踊り込む予定だ。「今からとても楽しみです」と話した。

 みやた・かずお 徳島中、城南高を経て大阪大基礎工学部卒。1977年、富士通に入社し、通信ユーティリティソリューション本部長、執行役員など歴任。2011年、関連会社の富士通ミッションクリティカルシステムズ社長に就き、15年4月から富士通システムズ・ウエスト社長。大阪市在住、61歳。