徳島市で開く「しあわせお産会議」を運営する浅田さん(左)ら=徳島市沖浜町

徳島市で開く「しあわせお産会議」を運営する浅田さん(左)ら=徳島市沖浜町

 妊娠・出産について本音で語り合う催し「しあわせお産会議」が29日、徳島市津田本町の福祉施設「つだまちキッチン」で開かれる。徳島市のほか、岐阜、京都など2府7県の17会場をオンラインで結び、母親らが産前産後に望む支援や出産に関する悩みなどを共有する。参加者を募っている。

 母親だけでなく、男性や出産未経験の女性ら誰でも参加できる。参加者はそれぞれの会場で「妊娠・出産を経た自身やパートナーの変化」「出産時の思い出」「出産や育児に関して病院や行政に望む支援内容」などについて1時間ほど意見を交わす。その後、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って議論した内容を共有し、どうすれば子どもを産み育てることにもっと幸せを感じられるようになるか考えるきっかけとしてもらう。

 昨年3月、岐阜県高山市で助産院を運営する助産師の長田直子さんが、母親らが率直な思いを語り合える場として同様の催しを同県飛騨市で開いた。今回は長田さんのほか、昨年の催しを知って趣旨に賛同した浅田寿子さん(39)=徳島市沖浜町北畑、きいろの助産院経営=ら全国の助産師や母親らも運営に携わり、各地でイベントを開くことにした。徳島会場の進行役は、浅田さんが務める。

 浅田さんは「子どもが生まれると忙しく、なかなか自分の気持ちに向き合う余裕がない。この場に来て自分の思いを言葉にしたり、ほかの人の話を聞いたりして改めて出産環境などについて考えてもらえれば」と話す。

 催しは午後1時半~3時半。定員15人。参加費500円。28日まで専用サイトから事前申し込みを受け付け、空きがあれば当日参加もできる。問い合わせは、きいろの助産院〈kiironojosanin@gmail.com〉。