労働法に関する基礎知識を学ぶ学生=徳島市山城町西浜傍示の徳島文理大

労働法に関する基礎知識を学ぶ学生=徳島市山城町西浜傍示の徳島文理大

 徳島県労働委員会の出前講座が17日、徳島市の徳島文理大であり、短期大学部1年生約40人が、労働時間やパワハラに関する基礎知識などをクイズ形式で学んだ。

 公認会計士の真鍋恵美子さん、UAゼンセン県支部の小合弘人支部長、健祥会グループの中村晃子常務理事の委員3人が労働法について解説。労使トラブルを避けるためのポイントとして▽労働条件通知書と求人票の内容が異なっていないか確認する▽威圧的や攻撃的な態度は業務上の指導であってもパワハラに当たる▽退職の申し入れから2週間たてば法律上は辞められる―などを挙げた。「労働者の権利はいろんな法律で守られている。困ったときは周囲や労働委に相談して」と呼び掛けた。

 同学部商科の野口美咲さん(19)は「就職する際にすごく役立つと思った。これから始まる就活にも生かしたい」と話した。

 講座は県内の高校生や大学生らを対象に毎年開かれており、2022年度は同大で5校目。