「南つるぎサポーターズクラブ 山の遠足」のメンバー(同会提供)

「南つるぎサポーターズクラブ 山の遠足」のメンバー(同会提供)

町道沿いに現れたツキノワグマ=昨年6月26日、那賀町岩倉(南つるぎサポーターズクラブ提供)

町道沿いに現れたツキノワグマ=昨年6月26日、那賀町岩倉(南つるぎサポーターズクラブ提供)

 徳島新聞社は、昨年1年間に読者から寄せられたニュース写真のうち優れた作品に贈る第42回ニュース写真賞に、那賀町に現れたツキノワグマを撮影した「南つるぎサポーターズクラブ 山の遠足」(那賀町)を選んだ。

 ツキノワグマは、昨年6月26日午後5時ごろ、同町岩倉の槍戸川と笹原谷が分岐する付近にいた。町内などで山歩きを楽しむクラブの会員9人を乗せた車が周辺を通っていた際、町道沿いに現れたのを1人が見つけた。

 運転していた事務局の大西伸正さん(70)=鳴門市撫養町北浜=が速度を落として近づき、各自がカメラやスマートフォンで撮影。全員で20枚ほど撮ったデータを徳島新聞社に提供し、同月29日付の朝刊1面と徳島総合面に掲載された。ツキノワグマの撮影に成功したのは県内2例目とみられる。

 紙面に載った写真を撮った長谷哲雄さん(61)=美波町西由岐、会社役員=は「ツキノワグマは豊かな自然の象徴。自然が残っていると分かりほっとした」と話した。同クラブには賞状と記念品が贈られる。