三味線を弾きながら練り歩く徳島佐苗会青の会(杵屋佐篠主宰)の「盆流し」が徳島市中心部であった。
午前9時すぎ、編みがさに薄紫の着物、ピンクの蹴出し姿の会員ら18人が阿波おどり会館前を出発。「盆流し唄」と「ぞめき」の2曲を奏でながら新町橋から新町川水際公園、ふれあい橋へゆっくりと歩き、街に涼しげな音色をもたらした。
風流な三味線流しに通行人や観光客は後を付いて歩いたり、カメラのシャッターを切ったりしていた。徳島市伊賀町2の無職山下茂美さん(64)は「懐かしい音に聞き入った。本番とは違う趣があっていいですね」と喜んでいた。
一行は徳島城博物館でも優雅な音色を響かせた。